祭神:事勝国勝長狭命 ことかつくにかつながさのみこと
:塩土老翁 しおずちのおじ (塩椎神 しおつちのかみ)
鎮座地:宮崎県宮崎市大字田吉六〇四六
例祭日:十二月九日
社殿:本殿(流造) 四坪
:拝殿(入母屋造)八坪
境内坪数:二〇〇坪
創立年月日:貞亭二乙丑年(一六八五)三月
由緒沿革:
貞亭二乙丑年三月の創建とされ、八手大明神と称し、漁猟の神として里人の崇敬が篤い。
高千穂峰に降臨したニニギノ命は、コノハナサクヤ姫を妃とされ、ホデリノ命(海幸彦)とホオリノ命(山幸彦)が誕生する。
ホオリノ命が兄ホデリノ命が兄ホデリノ命の釣針を無くして困っている時、海神国に行くことを教え導くのが当社の御祭神である。
後に神武天皇に「東方に美地あり」と教え東方に向かうことを導くのも同祭神である。
元は日向国赤江河港(字津屋原)に鎮座。その社地は老樹繁茂した林巌の境内であったが、昭和十八年(一九四三)四月この近辺が赤江軍用飛行場として使用されるに際して、移転のやむなきに至り、現在に移転した。
石造の二ノ鳥居は、元文二年(一七三七)船持・日高仁兵衛の銘があり、県内最古級である。赤江港を利用する船持衆の信仰が篤かったと考えられる。
正徳五年(一七一五)の棟札に「御本地十一面観世音守護所」とあり、神仏習合の歴史を今に伝えている。
現在も境内に観音堂が祀られている。
参考:宮崎県神社誌[宮崎県神社庁編]
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